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まず最初に。
このブルベが開催された9月22日の朝、高専時代の友人が肺炎の悪化により亡くなった。
彼は六合村(くにむら、現中之条町)の出身だが、奇しくも今回のコースの終盤、六合村を通過していた。
「六合村」の文字、そして、彼が昔「六合村で唯一」と話していた信号機を見て、彼のことをちょうど思い出していたところだった。
まだ30代前半、有能なエンジニアとして働いていた彼にも、きっとまだまだやりたいことがあったに違いない。本当に無念なことだ。彼ほど優秀でないにせよ、同じ高専出身のエンジニアとして恥じない仕事をしなければと思う。
――――――――――【概要】
AR日本橋の山岳ブルベシリーズ「HAUTE BREVET de Nihonbashi」の第2ステージ。「HAUTE BREVET de Nihonbashi」の詳細は前の記事参照。
獲得標高6000m以上の前日・第1ステージに比べ、ルートラボ上4733mと控えめ。無論、前日の疲労が残った状態なので全く楽ではなかったが、第1ステージよりはかなり良心的と感じられた。
【詳細リンク】


【実走データ】
距離:202.6km
獲得標高:4637m
認定時間:12時間49分
走行時間率:83.0%平均速度(ネット):19.0km/h
平均速度(グロス):15.8km/h
【計画】
第1ステージと同じく、計画を立てる時間が無かったのでメモ書きのみ。
大きな登りは富士見平展望台、大河原峠、地蔵峠だけとシンプルなので、無計画でもPCへの到着時間予測は立てやすかった。
【開始前】
前日宿泊の帝産ロッジにて3時起床。前日にゴールの711でパスタを買っておいたが、電子レンジが無いことがわかり、結局また711に行って温めてもらった。
【終了後】
草津温泉の「ホテルタカ」に宿泊。事前にAR日本橋にて宿泊の募集をしていたので、それを利用した。
翌日は朝から雨が降っており、止むのを待ったが止まなかった。結局小雨の中を長野原草津口駅まで走り、輪行で帰宅した。
【記録】
スタート前。自転車は室内保管させてもらえた。2日目は4時スタートが2人、4時半スタートが私含めて5人。例によってスタート直後から1人旅。

旧六合村に入った。「六合」を初見で読める人はまずいないだろう。
たしか、小学生が信号機のルールを覚えるために、あえて設置されてるのだったかな。今もここだけかどうかはわかりませんが。
”名前の由来は川底から湧出している温泉で温められた石に腰を下ろして痔を治したこと、すなわち尻を焼いたことだという。”(Wikipedia、2019/10/12閲覧)
ブルベで尻にダメージを受けたときにはぜひお世話になりたい。
川底から温泉が湧き出している場所があり、川を堰き止めて作った天然露天風呂もあった。
この日のラストゴールとなった。
無事ゴールの感慨もほどほどにして宿に向かった。
以下、おまけ。

光泉寺というお寺に貼られていた。わかる。
夜の湯畑。
えつプロのMさんが、個人企画のサイクリングでお仲間と草津温泉に来ていることがわかり、「YAMAIRO」というお店で一緒に夕食。赤城鶏うめぇ。
それからこのホテル、素泊まり5000円ながら個室露天風呂があって、これがまた凄くいい湯だった。草津に行くことがあったらまた泊まりたい。
長野原草津口から輪行で帰宅。車両が185系から651系になって数年経つはずだが、幼少期の記憶はやはり強く、自分の中では相変わらず「651系=スーパーひたち」だ。
今回くらい、実力ギリギリのブルベは初めてだった。そして登り主体のコースで、周囲にこれだけ遅れをとることも初めてだった。
今の実力では、来年完全版で開催されても完走は難しい。ちゃんと鍛えて、無事に乗鞍にゴールできるようにしたいところ。
しかしそれにしても・・・Twitterにも書いたけど、こんなに恐ろしいブルベを企画してしまうAR日本橋さんには本当に脱帽だ。こんな刺激的なブルベを開催していただいてありがとうございます。懲りずに来年も出ます。