【8/20昼〜8/22朝】
DSC_0137
後半戦。ブレストの街を出てしばらくして、前半終盤に現れた峠へ向かう。
登りのペースがほぼ同じ方の少し後ろを走っていた。走行中にバナナを食べて、皮をゴミ箱にシュートしていた。器用。

そういやブレストを出るとき、ボランティアのおじさんが「パリまで3時間で帰れる?」みたいなこと聞いてきた。馬鹿だから意味がわからなかったけど、今思うとTGVに乗ればパリまで楽に帰れるぜ~ってそそのかそうとしていたな!?

DSC_0144
本格的に登り始める手前、シジュンという街。

DSC_0146
峠にて。私設エイドの方から原子力発電所の跡が見えると教えてもらった。
このあたりは「Roc'h Ruz」(ロッコ・リュ)といって、ブルターニュ地方の最高点みたい。

DSC_0148
凝った藁アート。

DSC_0150
果てしない。風と陽気が心地よく、1回道端で昼寝した。

DSC_0155
CARHAIX-PLOUGUERの街に展示されていたタンク機関車。

DSC_0153
走り装置が2つ。マレー式と呼ばれる足回り。この街から北に向かうローカル線には急曲線・急勾配の区間があるようなので、それに適応するために作られたのかも。

DSC_0154
きれいな状態だった。

DSC_0156
PC7 CARHAIX-PLOUGUER。後半は胃の調子が良くなり、リゾットなどもそこそこ食べていた。

DSC_0159
WP Saint-Nicolas-du-Pélemにて。ゆで卵はありがたい。

DSC_0160
22時頃。往路と同じくルデアックで仮眠するつもりだったので、まだまだ走る。
夜は気温1桁が当たり前で外で寝るのは厳しい(銀シートは持っていたが、結露するので積極的には使いたくない)。安心して眠れるのはほぼPCだけだったので、眠気は問題ないか、自分とよく相談しながら行動していた。

DSC_0164
闇の中、結構な急勾配を登ることも。周囲に誰か必ずいるので、心細さは全然無いけど。

DSC_0165
PC8 LOUDEAC。敬遠していたマカロニに手を出す。
シャワーを浴びる予定だったが、次のPCに間に合うか微妙だったので諦めた。
そのうえ仮眠所が満員だったので、レストランの椅子に座って寝ることに。

DSC_0167
時間がやや厳しいと感じ、QuédillacのWPは通過。珍しく踏切が鳴っていて、貨物列車が通過していった。

DSC_0174
アメリカントレインに無賃乗車して、結局リミット40分ほど前にPC9 TINTENIAC着。

DSC_0175
例によって並んで・・・

DSC_0176
朝食。めんつゆみたいなやつは、コーヒー。

DSC_0179
今度はジャパニーズトレインに無賃乗車。

DSC_0183
PC10 FOUGERESの少し手前、パパさん!

DSC_0184
FOUGERES城。ゆっくりしたかったが、先を急ぐ。パパさんは観光されていた。

DSC_0185
城の周りを走る、面白い乗り物。何人か手を振ってくれた。

DSC_0192
パリまであと300kmほど。

DSC_0195
ひであさんによる、フランスパンの正しい運搬方法。

DSC_0196
応援してくれる地元の方々。

DSC_0201
昼寝していたら大集団が通過して、慌てて追いかけて飛び乗る。
大集団のままロータリーを通過。

DSC_0202
未だかつて、こんなデカい集団で走ったことが無く慣れていないので、遠慮気味に後ろの方にいた。

DSC_0208
写真では伝わりにくいが、グランツールでも見ているのかなと思うほどの規模だった。

DSC_0209
この時がいちばん、フランスに来たんだなぁ~という実感があった。今更。

DSC_0212
フランスは2列走行までOKだが、もはやそんなレベルではない。それでも後ろからやってくるクルマはクラクションの1つも鳴らさず、安全に追い越せるまで待っている。むしろ、追い越し際に声援を送ったりするクルマも。

DSC_0215
世界中の色んなクラブのジャージ。この写真にはたまがわジャージが見える。この中に自分のチームのジャージが混ざっていると思うと、妙にテンションが上がってしまった。

DSC_0217
長めの勾配に差し掛かり、集団は分散。誰か応じるかなと思いアタックするが、特に誰も反応せず(悲)。若い人なんかはときどきアタックの応酬をやっていたので、誰かしら反応すると思っていた。
登り切ったところの私設エイドで補給させていただく。

DSC_0373
小さな男の子が、1.5Lくらいありそうなデカい水をくれた。全部ボトルに汲んだら少し余ったが、どう見ても飲み干してほしそうだったので一気飲みしたら喜んでくれた。
そのうえサメのシールをくれたので、お礼にエネモチをあげたら握手するくらい喜んでいた。

DSC_0222
その後は下り基調のまま次のPCへ。

DSC_0223
PC11 VILLAINES-LA-JUHEL。

DSC_0224
大勢の応援者。ここの人だかりには驚いた。
小学校低学年くらいの女の子たちが色々案内してくれて助かった(おじさんしっかりして)。

DSC_0226
レストランで補給。ついでに昼寝したかったので端の方に座ると、いじちさんもいらっしゃった。序盤で追い抜かれて以来だから900kmぶりくらい?どうやら同じことを考えていたようで。

DSC_0228
PCに2時間以上も滞在し、ゆっくり休んでからリスタート。気持ちの良い天気。
ちなみに、全体を通じて雨にはほぼ降られなかった。ほんの僅かにパラついたことが2度あったが、降ったうちに入らない程度。結局、一番降ったのは車検のときだった。

DSC_0230
恒例の無賃乗車。

DSC_0231
PC12 MORTAGNE-AU-PERCHE。ここでは、三重からご参加のTさんが支援に駆けつけてくださった。Tさんは機材トラブルでDNFしていたが、その後はレンタカーで支援と観光にまわっていたとのこと。ガムとかアミノバイタルとかお茶漬けとか、かなり色々いただいてしまった。とてもありがたかったです。

DSC_0235
2時間程度、仮眠所の簡易ベッドで仮眠。2時半ごろリスタート。
ここにきて、またカッコいい自転車を見つけてしまった。

DSC_0238
PCからほんの数km、Saint-Mard-de-Rénoという街にある教会が息をのむほど綺麗で、思わず脚を止めた。写真では全然伝わらないが、闇夜に輝く教会の建物と、月と、自転車の光跡。これはもう芸術じゃないか?とか思っていた。

DSC_0244
次々に駆けていく。

DSC_0248
ステンドグラスも綺麗だった。

DSC_0249
ほとんど何もない真っ暗闇を1時間ちょっと走ったら、

DSC_0251
大丈夫、Paris-Brest-Parisだけは読める。

DSC_0254
結構疲れている人が多く、PCからここまで蛇行運転している人が結構いた。やはり大体の人が立ち寄ったみたい。

DSC_0257
色々置いてあったけど、これ美味しかった。

DSC_0262
運転再開。朝焼けが見えてきて何となく自転車を停めて写真を撮っていたら、大集団が通過していったので飛び乗った。

DSC_0266
どうしてもいい感じのアングルで撮りたくなり、一旦集団を追い抜き、道端に場所を確保して撮影。
なんというか、ブルベってこんなにエネルギッシュだったのかと思った。

DSC_0275
朝焼けとRL8。今のセッティングの特徴でもあるインフィニティシートのシルエットがくっきりしていて、お気に入りの一枚。

DSC_0284
朝焼けに向かって走るランドヌール。

DSC_0290
PC13 DREUX。最後のPC。
到着前、Di2のバッテリ不足でフロントがインナーのまま変速不可になってしまった。
実は交換用のバッテリはドロップバッグに入れてあり、LOUDEACで交換するつもりだったが失念していた。それでも、AH2400では2000km以上もったから交換無しで行けるのではと思っていたが、アップダウンの多さゆえにフロントを頻繁に切り替えるPBPではバッテリ消費も激しいようだ。
一応メカニックに確認したが充電器は無いようだったので、ゴールまでインナー固定で走ることに。

DSC_0291
薄味の料理にお茶漬けを入れて味を調整するテク?を今更知る。

DSC_0293
リスタート。インナー固定でも30km/h弱の巡行は問題無し。
しかし、残り6kmほどでリア変速も不可に。34×25Tのノロノロ運転。
最後の上り坂、黒いTIMEとやり合うが、ギア固定では分が悪い。頂上手前が少し急勾配だったので34×25Tがぴったりはまり、辛うじて勝てた。そして気づかなかったが、相手は日本人だった。
平地では100rpmでも17km/hくらいしか出ないので、下り切ったら先に行ってもらった。

DSC_0298
バッテリ切れでちょっとグダグダになったが、88時間28分でゴール。結局、ほぼAプラン通りのゴールとなった。

DSC_0295
完走後のブルベカード(往路のページ)

DSC_0294
完走後のブルベカード(復路のページ)

DSC_0300
kuroさんとコーラで乾杯。

DSC_0302
ゴール受付、食事、記念撮影、お土産購入などを済ませ、賑わう会場を後にする。

DSC_0303
ホテルに戻ってからの懇親会。それぞれの旅路の話で大いに盛り上がり、時間が全然足りなかった。

DSC_0305
スタート時刻がずれていて途中お会いできなかったが完走したてんさんと、やはり完走したAJたまがわの方(お名前忘れましたすいません)と、3人で晩餐会。長距離の後はお腹が空いてジャンキーなものを腹いっぱい食いたくなるもの。なのでバーガーキング。

DSC_0343
翌日。自転車を回収してもらった後は時間があったので、なんとなく電車に乗ってパリの街へ。

DSC_0347
終点のJavel。エッフェル塔の見える駅。

DSC_0348
4年後はTGVにも乗りたいなぁ。

DSC_0326
パリ15区の街並み。

DSC_0335
外務省(たぶん)

DSC_0336
いかにもって感じのお土産屋さん。栓抜き型のマグネット買った。なんとなく。

DSC_0338
連接バス。

DSC_0359
散策もほどほどにホテルに戻り、バスでシャルルドゴール空港へ。

DSC_0362
お土産の他、機内で食べるものを買い漁っておいた。機内食だけだと絶対足りないので。

DSC_0364
機内食。PBP走った人は少ないと感じたはず。

DSC_0366
12時間なんてあっという間。羽田に帰還。

DSC_0370
帰宅後、早速洗車。その後、食べたくてしょうがなかった牛丼を食べにすき家に行くが、臨時休業していたというオチがついた。


PBPが終わって思うのは、

・4年後もまたPBPに行きたい
・PBPは目標と思っていたが、本当は海外ブルベのスタート地点だった

ということ。機会に恵まれるかはわからないが、いつかTrans OZなどもっと難しいことをするとき、今回のPBPが足掛かりになるのだと思う。